hosizoraxの闘病日記

急性骨髄性白血病の記録とか今の日々の雑感とか

勇気をもらった数十秒

今でも忘れられない。

 

移植後、いつもの病棟に戻ってきたはいいけどしんどくて寝てるしかできなくて。

 

コロナ全盛期だったこともあって病院全体が面会謝絶。

しんどい時にはありがたい個室だったけど、喋るのが不自由な上に決まったお医者様とか看護師さんとかリハビリの先生しかいなくて。

 

そんな時、お洗濯物を届けてくれた方が珍しく話しかけてくれたんだ。

しんどくてベッドでゴロゴロしてる私に。

 

「辛いですよね。しんどいですよね。でもきっと大丈夫になりますから。・・・あの、私も移植したんです。10年前くらいに。当時は辛かったけど、今ではこんな風にお仕事できるようになりましたから。頑張って!・・・すみません、普通は患者さんとお話ししないんですけど、しんどいのが分かって、同じ病気かもと思って・・・。」

 

とだけ言って病室を出ていったんだ。恐らく数十秒のお話し。

 

でもこのお話がとてもとても自分を勇気づけてくれたの。

そうか、あんな風に元気になれるのか、って見せてもらえて。ありがたかった。私も頑張ろうって思えたんだ。

 

あの方にお礼を言いたいけどお名前もわからず・・・・せめて今ここでお礼を言わせてほしい。

 

本当にありがとう。言葉にならないくらい驚いたしその姿を見せてくれたこと、心から感謝しています。お陰様でめっちゃ勇気が出て力が湧いてきて頑張れました。声をかけてくれるのもきっとためらいもあったと思う。でもあのタイミングでこの話が聞けたこと、私にとってはベストでした。

あなたに体いっぱいの幸福が降り注ぎますように。

今は退院してお家で過ごせています。